ども!毎度です((´∀`))
前回に続いて、メディカルサポーターAさんのお話をしていきます。
いつも通り物語形式で書いていますので読みにくいかと思います。専門用語も多いし。
申し訳ないですm(__)m
症状固定から約2週間後、医院から診断書等が出来上がったと連絡がありました。
この診断書等はタダではありません。
・診断書8千円×1通
・診療報酬明細書控え5千円×18ヶ月分(18枚)
・意見書の控え5千円×18ヶ月分(18枚)
・検査データ(CD-ROM)5千円×1枚
ざっと20万円の計算です。
この他にも、印鑑証明、住民票その他もろもろ準備する書類がいっぱいありました。
医院は現金払いなので、ドキドキしながら札束を持って書類をもらいに行ったのを覚えています。
後日、弁護士さんに教えてもらったんですが、後遺障害等級の申請に普通はこんなにお金はかからないそうです。
任意保険会社で治療費をみてもらっている場合には、診療報酬明細書控えと意見書を任意保険会社が保管しているのでコピーしてもらえば済みます。
私のように労災で治療している場合には、労災にコピーを出してもらえばいいのです。
ですがAさんが言うには、労災に必要書類のコピーを依頼すると、ひどい時には半年待たされるらしいので仕方なく自腹を切って、医院に再発行してもらうことにしました( ノД`)シクシク…(ほんまかいな)
しかし院長先生のご厚意でこれらの書類を格安にしていただけて、合計7万円で済みました。院長先生、偉そうで感じ悪いけど根はいい人なのかもしれない(* ´艸`)
その他にも、救急で運ばれた病院の診療報酬明細書の控えが必要だったのでここでの再発行にも3万円ほどかかりました。
全部の書類を揃えて、Aさんの会社に郵送しました。
ここから早ければ2か月、長くても半年以内に等級が出るはずでした。
症状固定と同時に労災からの休業補償も終わったので、収入が全くない状態です。早く保険金が欲しいし、仕事もみつける必要がありました。
私は元の運送会社に戻りたかったんですが、「トラックに乗れなければ仕事はない。」と、事実上“解雇宣告”されていたので、症状固定のタイミングで退職しました。この事故は会社の指示通りにして起こったことです。指示に従った私も悪かったのですが、この仕打ちはあまりにもひどいですよね。後にこれが大問題になり、当時の運転手は全員(30人弱)が辞めてしまったそうです。当時のまま残っているのは幹部と、事務員だけです。新人さんたち、どうぞご安全に!がんばってください(*_ _)ペコリ
話しは戻って、Aさんに書類を送ってからさらに2週間後。
症状固定からすでに1カ月経っています。
Aさんから電話がありました。後遺障害診断書を修正する必要があると言うのです。
「診断書受け取りました。たくさん訂正必要ですね。早く申請手続きをしたいんですけど、すぐにそちらに伺えないんですよね~。診断書を送り返しますので、なんこさん書き直してもらってきてください。」と、当たり前のように言うんです。(ちなみにAさんのオフィスは隣県、車で1時間半の距離です。私は大切なクライアントのはず。)
まず言いたい。書類、受け取ってから何日経ってんだよ!急いでって何度も言ってるでしょうが!
その頃には個人的に弁護士さんと契約していましたから、弁護士さんから後遺障害等級の申請について少し聞いていました。お医者さんは、後遺障害診断書の“訂正”をとても嫌がるそうです。
訂正を嫌がるから、診断書作成時に弁護士さんやメディカルサポーターが立ち会って、できるだけ記入漏れや間違いのないものを作成してもらうのです。Aさん本人も確かそう言っていました。
立ち会った時に何も意見しなかったくせに、今さら何言ってんだ!と、腹は立ちましたが私も1日でも早く等級が欲しかったので、渋々Aさんの言う通りにすることにしました。
そこから更に1週間後、Aさんから診断書が送り返されてきました。本物とコピーの2枚です。コピーの方に赤ペンで訂正する箇所が書かれていました。それが…結構たくさん訂正してもらう所があったんですよね(-_-;)
患部の左右を間違えていたり、字が汚くて読めなかったり、細かい修正が5か所と、一番大切な“神経症状を第三者が認める”という言葉が抜けていました。
私や弁護士さんは、低くても12級が取れると予想していました。14級と12級では保険金や損害賠償額が3倍以上違ってきます。ですが、12級を取るためには“医師から見て神経症状がある”と記入してもらわなくてはいけません。本人がいくら症状を訴えても第三者から見て症状がなければ14級か非該当になるんです。
診断書作成時に行った検査で腱反射に異常があったので、それをそのまま書いてもらうだけなんですが、作成時に言わなければいけませんよね。そのために“プロ”が同行している訳ですから。 後日、記入漏れを書き足してもらうのはとても難しいことなのです。
もし、弁護士さん等を頼まずに後遺障害診断を一人で受けるなら、医療の知識と後遺障害等級に関しての知識は頭に入れておかなければダメですよ。
私はとても気が重かったんですが、院長先生にAさんが送ってきた診断書原本と、コピーに赤ペン修正したやつを渡して“訂正”をお願いしました。お願いした後、しばらく待合室で待っていると受付まで院長先生が出てきました。すごい形相なので怒っていることはすぐにわかりました。
院長先生は受付のアクリル板(コロナ対策のため)に診断書とボールペンを投げつけて、「弁護士の言う通りに書き直すと思うなよ!!診断書作る時になんで言わんねん!!」と大声で怒鳴りました。
おっしゃる通りです。
院長先生のお怒りはごもっとも。
うちのAがすみません。。。
その場にいた患者さんも受付のお姉さんも院長先生の大声に凍りつきました。
投げ捨てられた診断書を見てみると、ちゃんと書き直されていましたが、全部ではありません。神経症状の検査で異常を認めるという文言も入っていません。ですがこれ以上は絶対に書き直さないと言われてしまいました。
私はすぐにAさんに電話して、直接院長先生に会って話をするようにお願いしましたが、スケジュールが合わないから…と、Aさんが来ることはありませんでした。Aさんは成功報酬3割で雇っているプロなのに断る権利ないですよね。思わず「おまえの仕事だろうが!!そんなに忙しいなら なんで当日に先生に意見しなかったんだよ!!」と、怒鳴ってしまってました。
するとAさんは、「なんこさん大丈夫ですよ。1回目の申請は希望通りの等級が出ないもんなんです。本番は異議申し立てです。」と言いました。
「???」
またしても初耳発言なんですけど?
この男大丈夫なのか?
Aさんを即契約解除したかったんですが、高額な違約金が発生してしまいます。弁護士さんに相談もしましたが、いくらAさんが仕事をしなかったにしろ違約金が発生すると言っていました。
私は弁護士さんと相談して、このままAさんに申請代行をお願いすることにしました。
ただ、契約書を一部変更してもらうことにしたのです。
“依頼者が希望する後遺障害12級が取得できた時に成功報酬の支払いをする。”という文言を付け加えたんです。Aさんも快く了解してくれて、新しい契約書にサインしてくれました。
診断書はそのまま提出してもらうことにしました。Aさん一人では申請の手続きや保険金の受取ができないらしくて(またしても今さら)、Aさんが指定した弁護士さんに委任状や印鑑証明を渡す必要がありました。
Aさんよ…結局あんたの仕事はなんなの?弁護士資格がなければ申請代行できないなら、あんたいらんやん。
本当に、こんな奴に引っかかった自分が情けなくて、何もかも面倒くさくなっていました。
その頃、Aさんを紹介してくれた友だちから連絡がありました。「単独で事故してしまって。猫を避けようとしてガードレールに突っ込んでしまった。」
交通事故何回目やねん。。。彼は過去に2回オカマされていて(彼女も含めると3回)、2回とも後遺障害14級を取っています。彼女がオカマされた時にAさんに依頼して14級が取れたらしく、後遺症も残っていないのに合計200万円以上の保険金を受け取っています。
その後も、保険屋が対応してくれない。。。
身体も痛い所だらけなのに治療費が出るかわからない。
後遺障害の申請をしようと思っている、と何度もメールがありましたが、私はその友人を静かにブロック&削除しました。
単独で突っ込んでおいて、何言ってるかちょっとわからない状態。。。なんなら、本当に猫が居たかどうかも怪しい!!
猫好きで交通事故を経験した私なら共感してくれるとでも思ったんでしょうか。かわいそうって言うと思ったんでしょうか。彼はまだ働き盛りの30台前半です。それなのに仕事もせず、保険金で儲けようとしているとしか思えませんでした。私は付き合いきれないので、Aさんに金儲けの相談すればいいじゃない。と、彼らと縁を切ることに決めました。交通事故の後遺症で苦しんでいる私は、彼にバカにされてるとすら感じました。
話しは戻ります。
納得できない診断書で申請してからも、私はあの院長先生の所に通い続けていました。(ビビりながら)
後遺障害等級に不服があった場合に異議申し立てできるんですが、その際主治医の意見書が再度必要になるので、治療は継続しておく必要があります。もし異議申し立てする場合には、前回と同じものを提出しても意味がないので、違う視点で等級アップを狙う文言を入れてもらう必要があります。私の場合には、自覚症状だけじゃなく第三者からも神経症状を認める、と書いてもらう必要がありました。
それって、「主治医が作った診断書が不十分だったせいで、思っていた等級が出なかったので再度書き直してくれ。」と、お願いしてるのと同じなんですよね。プライドの高い医師なら当然断るでしょう。だから、異議申し立ては難しいんですが、Aさんは異議申し立てこそが本番だ!と言い張ります。困ったダメ男ですね。
後遺障害診断書を作成してもらってから3ヶ月半後、ようやく等級が出ました。結果は14級でした。
Aさんは、当然のように異議申し立ての話をしてきましたが、私には考えがありました。
「私はもう院長先生にお願いすることはできません。精神的に無理です。言われた通りに通院は続けてきましたが、院長先生が怖くて仕方ないんです。意見書の作成はAさんから先生にお願いしてください。」と、Aさんに言いました。何がなんでもAさんに仕事をさせようという考えです。
実は、院長先生が怖いというのは嘘です(笑)院長先生は優しい時もあるし、気分の浮き沈みがとても激しい人でした。それに、私の父は職人で自営業をしていたのですが、荒っぽい従業員がたくさんいる中で子どもの頃は育ったので、男の人が大声を出して暴れていても、それを目の前に普通にご飯が食べられるくらい平気なんです㊙
するとAさんは、「わかりました。でもあの先生に思い通りの意見書を書いてもらえるかどうか…」
結局、自分では自信がないと言うのです。院長先生との交渉には私本人を行かせたいようでした。
私はAさんに、「12級が取れる可能性があるなら異議申し立てするけど、ないならすぐにでも損害賠償請求を始めたいからAさんの見解を教えて。迷っている時間はない。」と、Aさんを急き立てました。
Aさんは長い時間悩んでいましたが、「あの先生に新たに意見書を書いてもらうのは難しい。」と、遂に白旗を上げたのです。
私は、「じゃあ異議申し立てはしないことにしますね。ところで労災の保険金もそちらに振り込まれるんですよね?」と、聞きました。この時点で自賠責保険の話しかしていなかったので、労災のことも確認しておきたかったのです。
Aさんは、「労災には申請していませんよ。申請しても保険金なんて微々たるものだし、両方申請したら審査に時間がかかるのに、たった数万円のために申請しませんよW」と。当然のように言うのです。どこまでも神経を逆なでする男。。。この時、殺○が芽生えてしまうぐらい腹が立ちました。(最初から言えや)
労災の後遺障害給付金(保険金)は、自賠責に比べると少ないんですが、日当×給付日額(14級なら56日分)+特別給付金8万円。自賠責保険と重なる項目の保険金はもらえませんが、もらえるものは全てもらうのが普通じゃないですか?
それに、私が労災に申請している日当は1万5千円を超えています。
14級で計算すると、
1万5千円×56日分+8万円=92万円 少なく計算してこれだけあります。
これを微々たるものというAさんは余程のセレブなんでしょうね。そう言えばいい車に乗ってるし、メタボだったなW(なんこの歪んだセレブの印象です。すみません。)
ここはもう、計画通りブチ切れていい場面だったので、今まで我慢していたことを、Aさんにぶちまけました!電話でしたが、30分近くAさんに説教したと思います。最後にはAさんは「すみませんでした…」しか言わなくなりました。
その後、Aさんとは連絡がとれなくなりました。契約不履行で訴えると言ったから逃げたんでしょうか。
Aさんの弁護士さんとは連絡がとれていたので、自賠責から下りた給付金は全額振り込んでもらうことができました。預けていた検査データなども返してもらったので、Aさんがみつからなくても私は困りません。
Aさんは全国に私のようなクライアントがいると言っていましたが、いったいどれだけの人がAさんの仕事に満足し、感謝しているでしょうか。私にはもう関係ありませんが。
その後、Aさんのせいでかなり遅れた損害賠償請求も始まって、未だ続いている状況です。
自賠責保険と労災の後遺障害等級ですが、セカンドオピニオンで通っていた病院の先生が意見書を書いて下さって、私の弁護士さんの努力もあって再度申請することができました。
いろいろな人のお陰で、妥当な等級も出していただけました。
もちろん、もらえるお金が増えることは大きいですが、事故の相手に自分がどれほどの事故を起こしたのか、どれほどの怪我を負わせたのか知ってもらえることが一番うれしかったです。
これは、Aさんの仕事のできなさを訴える記事のつもりでしたが、結局は誰でもホイホイ信じてしまう私の未熟さのお話です。
交通事故は何度も経験するものじゃないからこそ、知らないことがいっぱいあります。
その不安でしかたない時期に、甘い蜜を吸おうと近づいてくる人間がたくさんいることを忘れないでください。
中には、本当に困っている人を助けたくて、それを職業にしている方もたくさんいます。
本物と偽物の見分け方は私にもわかりませんが、困った時にはまず無料の弁護士相談がいいと思います。
気の合う弁護士さんをみつけていれば、Aさんに依頼することもなかったはずですから。
今回も長い記事になってしまいましたが、早く忘れてしまいたいトラック事故の話を思い出しながら書いてみました。
子どもの頃から大好きだったトラック。
星桃次郎と結婚すると夢見ていた小学生時代。
トラックのキャビンからの景色。
たくさんの荷物を運ぶ達成感。これらは忘れたくないキラキラした思い出です。
そのトラックに今は乗ることもできないし近づくこともできませんが、いつかまたでっかいトラックで走り回れると信じています。
次回からは交通事故からちょっと離れたお話も書いていきたいと思っています。
なんこの実物写真なども載せていく予定です(需要ないだろうけど笑)。
長々と読んでいただいてありがとうございました。
また遊びにきてくださいね(* ´艸`)♡
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